こんにちは。野菜ソムリエプロの山村聖子です。 今回は、10月12日に南部琉球冬瓜について、豊橋南部琉球冬瓜同好会の彦坂さん、JA豊橋営農部冬瓜担当の石黒係長にお話を伺ってきた内容をご紹介します。
皆さん、冬瓜についてどんなイメージをおもちですか?
ウリの香りが強く、定番料理は煮物!という方も多いのではないでしょうか。
ところが、こちらの南部琉球冬瓜は、香りもやさしく、生で食べてもおいしいんです。
私も初めて生で食べた時、冬瓜ってこんな食べ方もできるんだ!と思うほどでした。
これは、同好会の皆さまの細かな作業や、管理方法の工夫によるもので、食べやすく、質の良い冬瓜となり出荷されいてます。
その丁寧な栽培作業のひとつをご紹介します。
畑をみると、授粉のために放たれた蜂が飛び、長く伸びた蔓が地面を這っています。
冬瓜には雌花と雄花があり、雌花にふっくらと実ができます。地面の上にそのままにしておくと、病気やキズになりやすくなります。そこで地面には藁を敷き、授粉が確認できたところで優しくマットにのせる作業をしています。この「優しく」がポイントなんです!まだこの時点での実は力の入れ方によってはとれてしまうからです。ひとつの株から露地栽培で10~12個くらいの実がなるので、それを日々観察し、ひとつずつタイミングをみてマットにのせる作業をします。この作業により、傷を防ぎ、質の良い冬瓜を出荷することにつなげています。
栽培、出荷へのこだわりはこの他にも・・・
安心安全への取組の一環として、会員全員の全圃場の生産履歴記帳、食の安全講習会(農薬指導、異物対策、衛生管理)に取組んでいます。
6月から11月までの6ケ月間と長い出荷ができるのも、出荷調整、管理を適切に行っているからだそうです。
同好会は発足から30年を超える歴史があり、このように栽培、出荷方法の創意工夫を重ね、市場での評価が非常に高く、「豊橋の冬瓜は品質日本一」ともいわれています。
この立派な冬瓜、栽培は大変かと思いますが、これからも長く作り、伝え続けて欲しいです。
【写真提供 JA豊橋】
◆◆◆JA豊橋の冬瓜基本情報◆◆◆
出回り時期: ハウス栽培 6月上旬~7月中旬
トンネル露地栽培 6月中旬~11月下旬
品種: 豊橋オリジナル品種(琉球種)
流通: 出荷団体/JA豊橋 お問合せ電話番号 0532-25-3550
地元市場/大一青果、豊橋中央青果市場
小売/JA豊橋 『トッピーの郷(農産物ネットショップ)』
冬瓜についてもっと詳しく知りたい方は、詳細情報のページをご覧ください。